XHコネクタとQIコネクタ（2550コネクタ）の違い・使い分け・圧着方法

• XHコネクタ
• QIコネクタ（別名：2550コネクタ）

この２つは、電子工作に主に用いられているコネクタです。

今回は、この２つのコネクタのの違い・使い分け・圧着方法について書きます。

XHコネクタとQIコネクタの標準的な仕様は、ほぼ同じです。

• 適応電線径：AWG #22～28
• 定格電圧：250V
• 定格電流：3A
• 使用温度範囲：-25～+85℃

XHコネクタの使い道

• 抜けないようにしっかりと接続したいとき
• 基板実装型のコネクタと繋ぐとき

XHコネクタは、しっかりと刺さるので、コネクタ抜けが起きにくいです。

負荷がかかりやすいところでの利用に最適です。

また、基板に実装するL字タイプのコネクタもバリエーションが豊富なので、自作回路と繋ぐときに良く利用します。

XHコネクタ – 秋月電子通商

QIコネクタの使い道

• 頻繁に抜き差しするところに利用
• ジャンパーケーブルの自作
• ケーブル中継に
• 見た目を黒にしたいとき

QIコネクタは、簡単に外すことができるので、よく抜き差しする箇所での利用が便利です。

ただし、振動が大きい装置や負荷が掛かる箇所では、勝手に抜けてしまう恐れがあります。

なお、QIコネクタは1pin用のハウジングがあるので、好きな長さのジャンパーケーブルを自作することができます。

QIコネクタ（2550コネクタ） – 秋月電子通商

ピンヘッダ – 秋月電子通商

ピンソケット – 秋月電子通商

XHコネクタ・QIコネクタ、どちらも同じ工具で圧着できます。

また、圧着方法もほとんど同じです。

１．ケーブルの被覆を剥く

ワイヤーストリッパを使い、約2mmほどケーブルの被覆を剥きます。

ワイヤーストリッパー YS-2（Amazon） 

コネクタのピンを当ててみて、こんな感じが被覆を剥く目安です。

２．圧着

圧着コネクタの穴にピンを挟み、奥まで押し込みます（突き当たるまでしっかりと）

XHコネクタは、先から１番目の穴を使います。

QIコネクタは、先から２番目の穴を使います。

一回「カチッ」というまで、圧着工具を握ります。

【XHコネクタ・QIコネクタ共通】圧着工具 IWISS SN-2549（Amazon）

次が一番難しいポイントです。

下記の画像のように被覆がある所と剥いた所が圧着されるようケーブルを出し入れして、圧着する箇所を調整します。

かなり見辛いですが、圧着工具とピンの隙間を見ながら、調整します。

被覆を挟む部分と心線を挟む部分、それぞれはみ出さないように圧着できていたら成功です。

３．ハウジングに入れるピンセット押し込む

ピンをハウジングに差し込みます。

「カチッ」というまで奥に差し込んでください。

特にQIコネクタは奥まで刺さりにくいので、ピンセットなどを使って押し込みます（あまり強く押しすぎると、ピンの形状が崩れるので注意してください）

これで、完成です。