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はんだ実装されたピンヘッダーを基板から取り外す方法

今回は、基板に実装されたピンヘッダーを取り外す手順について紹介します。

「ピンヘッダーを取り外して省スペース化したい」

「違う種類のピンヘッダーに付け替えたい」

という方、ぜひ参考にしてみて下さい。

作業自体は特に難しくありません。

はんだを溶かしながら、ペンチでピンを引き抜くだけです。

ピンヘッダーを過剰に熱することで、黒いモールが溶けて、ピンが剥がれる仕組みです。

ハンダ吸い取り線を使って、一穴ずつハンダを抜いていくよりも、はるかに早く安全に取り外すことが可能です。

ただし、一つ注意点があります。

「力」で引っ張らないこと。

ハンダが溶けきれていない状態で引っ張ると、基板のスルーホール(穴の内側に入っている銅めっき)も一緒に抜けてしまいます。

スルーホールが抜けると、基板上の回路形成しているパターンとの接続も切断されてしまいます。

ラジペンを左右に動かして、

「ハンダがしっかり溶けているか?」

を確認しつつ、軽い力でピンを引っ張るのがコツです。

最後に、穴を埋めているハンダを吸い取り線で除去します。

全てのハンダが抜けたら、作業完了です。

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運営者プロフィール
コダマ

職業はIT系フリーランス。過去、電子配線業務の経験が10年ある為、はんだづけも得意です。宮崎県在住、30代・2児の父親。

プロが教える!イチからわかるハンダ付けのコツ(工学社)の著者です。

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