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DRV88シリーズの違いを比較(DRV8830/DRV8832/DRV8833・DRV8835)

モータードライバIC「DRV88シリーズ」を搭載した各モジュールの違いをまとめました。

今回は、電子工作に適した3V〜12Vくらいまでの低電圧モデル(DRV883〜)のみを対象としています。

各モデルの選び方と特徴

  • DRV8830 ・・・ I2C制御可能なDCモーター用ドライバ。
  • DRV8832 ・・・シンプルなDCモーター用ドライバ。
  • DRV8833 ・・・ステッピングモーターや複数のDCモーターを制御したいとき。
  • DRV8835 ・・・DRV8833の高機能版。大きなトルクが必要なステッピングモーター・複数のDCモーターを制御したいとき。

大は小を兼ねるので、基本的には「DRV8835」を選択しておけば間違いありません。

DRV8835の特徴

DRV8835の大きな特徴は、外部電源のピン(VIN)が用意されていることです。

この外部電源ピンを使えば、回路の電源とは別に、モーター専用の電源を供給することができます。

例えば、回路の電圧が3Vである場合。

「モーターには12Vを掛けたい」とか「回路上に複数のモーターがあり、電流が不足してモーターのパワーが弱い」場合など、DRV8835のVINピンを使って外部電源を使用することで、大きなトルクでモーターを駆動させることができます。

「DRV8835」を使った具体例は過去記事でいくつか紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さい↓

DRV8835を使った当ブログの過去記事

DRV8835のデメリットと価格比較

DRV8835は高機能ですが、その分値段が高めです。

もし外部電源が不要であれば、より手頃な「DRV8833」で十分です。

AmazonのRV8833モジュール(5個セット) ・・・ 750円(一個あたり150円)

ただ単純にDCモーターを動かしたい場合、通常なら「DRV8832」が適していますが、購入できるところが少なく、値段も安くありません。

DRV8832モジュール(秋月電子) ・・・ 230円

これなら、DRV8832よりもDRV8833をAmazonで買う方が安く済みますね。

各モデルの比較一覧表

※製造メーカーによって機能は多少異なります。

関連情報

運営者プロフィール
コダマ

職業はIT系フリーランス。過去、電子配線業務の経験が10年ある為、はんだづけも得意です。宮崎県在住、30代・2児の父親。

プロが教える!イチからわかるハンダ付けのコツ(工学社)の著者です。

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