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モーターギヤボックスの選び方まとめ(タミヤの楽しい工作シリーズ)
タミヤの楽しい工作シリーズのユニット「モーターギヤボックス」について、それぞれの違いや選び方についてまとめました。
モーターギヤボックスの種類
タミヤのモーターギヤボックスは、大きく以下の6種類に分けられます。
- シングル ・・・ 幅広い速度に対応したスタンダードモデル
- ミニモーター ・・・サイズが小さく省スペースで取り付け可能
- エコモーター ・・・ 0.5V~の低電圧・定電流で動く
- ダブル ・・・ 2つのモーターをセットにしたロボットや車向けギヤボックス
- クランク ・・・ クランク機構を使うパワーが必要な用途向け
- ユニバーサル ・・・ 直角シャフトで様々な構造に対応できるモデル
それぞれ用途によって、「ギヤ比」「構造」「付属品」が異なります。
ギヤ比とは?
モーターギヤボックスを理解する上で、最も重要なのが「ギヤ比」です。
ギヤ比とは、モーターの回転数とタイヤの回転数の比率を示しています。
この比率によって、シャフトが回るスピードやトルクが異なります。
例えば、
モーターが10回転したときにタイヤが一回転する場合は、ギヤ比「10:1」⇒ スピード重視
モーターが100回転したときにタイヤが一回転する場合は、ギヤ比「100:1」⇒ トルク重視
となります。
各ギヤボックスは、このギヤ比を中心にそれぞれ用途が分けられています。
「シングル」ギヤボックスの特徴
最もスタンダードなギヤボックスです。
高速・中速・低速・超低速と幅広いギヤ比に設定できるので、汎用的に使用できます。
[No.167]シングルギヤボックス(4速タイプ)
- 標準カラー(Amazon / タミヤ公式 / TAMIYA SHOP)
- クリアカラー(タミヤ公式)
「ミニモーター」ギヤボックスの特徴
シングルギヤボックスよりも一回り小さいモーターを搭載しています。
その分、ボックスサイズも小さく、狭いスペースにも取り付け可能です。
また、ミニモーターギヤボックスはギヤ比によって4種類のモデルがあります。
- ミニモーター標準ギヤボックス (8速)・・・スタンダードモデル
- ミニモーター薄型ギヤボックス(2速) ・・・ フラットな形状で取り付けバリエーションが豊富
- ミニモーター低速ギヤボックス (4速)・・・ 超低回転モデル
- ミニモーター多段ギヤボックス(12速)・・・ 超高回転対応モデル
[No.188]ミニモーター標準ギヤボックス (8速)
省スペースで幅広いギヤ比に対応したスタンダードなミニモーターギヤボックスです。
Amazon / タミヤ公式 / TAMIYA SHOP
[No.245]ミニモーター薄型ギヤボックス(2速)
省スペース&フラットな形状で、上下左右さまざまな位置から取り付け可能です。
Amazon / タミヤ公式 / TAMIYA SHOP
[No.189]ミニモーター低速ギヤボックス (4速)
最も遅いギヤ比(661.2:1)に設定すれば、9rpm(一分間に9回転)という非常に遅い速度で回転させることができます。
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[No.190]ミニモーター多段ギヤボックス(12速)
最も早いギヤ比(4.6:1)に設定すれば、1360rpm(一分間に1360回転)という非常に早い速度で回転させることができます。
また、高回転だけでなく低回転のギヤ比にも対応した汎用性の高いギヤボックスです。
Amazon / タミヤ公式 / TAMIYA SHOP
「エコモーター 」ギヤボックスの特徴
0.5V〜の低電圧・定電流で動くので、ソーラーパネルの発電で駆動させたいときや、乾電池一本で動かしたいときに便利です。
[No.203]エコモーターギヤボックス(3速タイプ)
Amazon / タミヤ公式 / TAMIYA SHOP
「ダブル(ツイン)」ギヤボックスの特徴
2つのモーターを一つのボックス内にセットしたギヤボックスです。
ロボットの足や車のタイヤなど、左右2本の動力を必要とする工作物に適しています。
[No.97]ツインモーターギヤーボックス
普通のギヤボックスは、左右のシャフトが一本で繋がっているので、出力は一定方向です。
しかしこのツインモーターギヤボックスを使えば、左シャフトは正転・右シャフトは逆転のように別々に動かすことができます。
- 標準カラー(Amazon / タミヤ公式 / TAMIYA SHOP)
- クリアカラー(タミヤ公式)
タイプ | ギヤ比 | 回転トルク | 回転数 |
A | 58.2:1 | 419 gf・cm | 227 rpm |
B | 203.7:1 | 1404 gf・cm | 65 rpm |
[No.168]ダブルギヤボックス(左右独立4速タイプ)
ツインモーターギヤボックスと違い、このダブルギヤボックスは左右でギヤ比を変えることができます。
左シャフトは高回転、右シャフトは低回転といった使い方が可能です。
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「クランク」ギヤボックスの特徴
クランクは、モーターの回転運動を直線運動に変える機構です。
例えば、ロボットのアームを前後に動かしたり、フォークリフトのように荷物を上下させる際に、このクランク機構を利用します。
他の標準ギヤボックスなどにも、クランクアームが付属しているので、クランク機構を構築することはできますが、クランクギヤボックスを使えば、パワーのあるクランク機構を構築することができます。
[No.93]3速クランクギヤーボックス
金属製のクランクアームが付属しており、頑強です。
- 標準カラー(Amazon / タミヤ公式 / TAMIYA SHOP)
- クリアカラー(タミヤ公式)
タイプ | ギヤ比 | 回転トルク | 回転数 |
A | 16.6:1 | 122 gf・cm | 795 rpm |
B | 58.2:1 | 419 gf・cm | 227 rpm |
C | 203.7:1 | 1404 gf・cm | 65 rpm |
[No.110]4速クランクギヤーボックスセット
モーターピニオンにウォームギヤを使用することで、「5402:1」という超低速で強力な回転を生み出しています。
Amazon / タミヤ公式 / TAMIYA SHOP
タイプ | ギヤ比 | 回転トルク | 回転数 |
A | 126:1 | 585 gf・cm | 105 rpm |
B | 441:1 | 1483 gf・cm | 30 rpm |
C | 1543:1 | 499 gf・cm (※クラッチ作動時の測定時) | 8.5 rpm |
D | 5402:1 | 2020 gf・cm (※クラッチ作動時の測定時) | 2.5 rpm |
※クラッチ動作時とは、ギヤボックス内のクラッチギヤが特定の負荷に達したときにスリップ(滑り)し、モーターからの動力伝達を一時的に断った状態です。これはギヤボックスやモーターが過負荷やロック状態に陥った場合にギヤの損傷を防ぎます。
「ユニバーサル」ギヤボックスの特徴
他のギヤボックスは横方向にシャフトが伸びていますが、このユニバーサルギヤボックスは縦方向へもシャフトが伸びており、直角に出力軸を出せる希少なギヤボックスです。
[No.360]ユニバーサルギヤボックス2
2024年10月26日発売の二代目ギヤボックス。
Amazon / タミヤ公式
[No.103]ユニバーサルギヤボックス
初代ユニバーサルギヤボックス。
金属ギヤが噛み合うときの音がうるさく、品質精度にやや難があり、フレームの調整が必要な個体があります。
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タイプ | ギヤ比 | 回転トルク | 回転数 |
A | 101:1 | 130 gf・cm | 131 rpm |
B | 269:1 | 339 gf・cm | 49 rpm |
C | 719:1 | 793 gf・cm | 18 rpm |