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キャリーカート電動化

「キャリーカート、たしかに楽なんだけど、重い荷物になるとやっぱ大変だなぁ・・・」

ということで、キャリーカートを改造してみました。

今回は、モーターを取り付けて電動化へのトライです!

モーターを取付けて電動化したキャリーカート

目次

モーター選定

今回の改造において、最重要パーツとなるのが【モーター】です。

  • 馬力はあるか? → 子供一人乗せても楽々運べるくらいのパワーは欲しい
  • 値段は安いか? → 5,000円以内が理想
  • 制御のしやすさ → モータードライバを自分で作りたくない

この3点を満たすモーターを探すことからスタートしました。

候補1:ステッピングモーター ⇒ 不採用

スイッチを押している間、LEDが点灯し、12Vのステッピングモーターが回転

2,000円で購入したステッピングモーターをマイコン(Arduino)で制御してみましたが、明らかにパワー不足。

不採用。

過去記事:Arduinoで12Vステッピングモーターを動かす

候補2:モーター内蔵型ホイール ⇒ 不採用

モーター内蔵型ホイール

電動キックボードなどにも用いられているモーター内蔵型ホイールを使えば、馬力もあるし、コンパクトにできそう。

ところが、値段がちょっと高すぎです。

Amazon出荷の商品だと、20,000円近くします。

電動スクーターハブモーターキット(48V350W) – Amazon

中国発送品やアリエクを使えば、送料含め12,000円くらいには収まるのですが・・・

納期が一か月くらい掛かってしまいます。

さすがに待ちきれないので、今回は見送り。

候補3:子供用おもちゃの電動カー ⇒ 採用!

子供用おもちゃの電動カー

今回は、この電動カーを分解して使うことにしました。

スピードは遅いですが、積載最大重量は20kgあるので、パワーはそこそこあります。

逆に、あまりにも馬力があったりスピードが出過ぎても、それはそれで困る。

道路交通法に引っかかると面倒なので、引っ張る力をアシストしてくれる程度のパワーがあれば十分なんです。

電動カーは公道を走れるのか?

ちなみに、電動カーは歩行者扱い。

  • 最高速度:6km/h
  • 車体の大きさ:長さ120cm×幅70cm

以上が守られていれば、歩道を走ることが可能です。

自動歩道通行車のルール

各種有識者会議等|警察庁Webサイト

ということで、

中古品『LEXUS LS460』をメルカリにて購入!

メルカリで電動カーを購入

「2,799円」というお得な値段で調達できました。

電動カーを分解

開けてみて驚いたのは、すごく作りが丁寧だったこと。

さすがLEXUSブランド。

こんなおもちゃにも手を抜かないのか!?

各パーツごとにコネクタが付いていて、とても分解しやすかったです。

電動カーを分解して取り出した電気系統一式

逆に外れたらダメなホイール部分はすごく頑丈。

内歯ワッシャーとか、歯付き座銀とか、スターロックワッシャーなんて色々な呼び名がありますが、このかしめが二重に取り付けてあり、外すのに苦労しました。

ホイールをかしめてある内歯ワッシャ

細い精密ドライバーを隙間に当てて、後ろから金づちで叩く感じで20分ぐらい格闘したのち、ようやく外すことができました。

ともあれ、これで電動化に必要なモーター&電気系統一式が揃いました。

キャリカートに取り付け

キャリーカートにモーターを取り付けるために追加で用意した部品は以下の通りです。

使用したもの

取り付け手順

1.L字スマート金具を使って、キャリーカートにモーターを固定(電動ドリルでキャリーカートに取り付け穴を開けてます)

L字スマート金具を使って、キャリーカートにモーターを固定

2.バッテリーケースをシャフトと固定(アタッチメントは3Dプリントで制作)

アタッチメントを3Dプリンタで制作
シャフト取り付け用アタッチメントを使ってバッテリーケースをキャリーカートのフレームに固定
バッテリーケースをシャフトと固定

3.モールドケース内にケーブル類を収納(電動カーから取り外した際、不要になったケーブルやコネクタ類は事前に撤去してます)

モールドケース内にケーブル類を収納

4.シャフトが左右に動かないようにシャフト止めを挿入

シャフト止め

5.右側のタイヤを固定しないとグラグラするので、イレクターとメタルジョインで補強。

イレクターとメタルジョインで補強

6.最後にホイールとシャフト止めを挿入。

ホイールとシャフト止めを挿入

8.バッテリーを接続

バッテリーを接続

7.電源スイッチの配線をして、完成です。

電源スイッチをON

実際に使ってみた感想

正直、ちょっとスピードが遅すぎました。

大人の歩くスピードよりもはるかに遅く感じたので、待ちきれずについ引っ張ってしまいます。

馬力もそれほど感じず、アシスト感も物足りない。

実用性は低いです。

もっと馬力のあるモーターを使うべきでしたね。

電動化したキャリーカート
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3 件のコメント

  • 動画や記事を拝見しました。同じような事をやろうとしていたので、勉強させてもらっています。

    当方電動スケートボードで試しているのですが、本体固定の部分が難しいです。やはり3Dプリンタ等でぴったりのパーツを作り、頑丈に固定しないと上手くタイヤに圧がかからないのでしょうか…

    また電動アシスト機能などアップデートされましたら記事アップいただけると嬉しいです!

    • 二児ママ
    • 2023年5月6日 8:08 AM
    • 二児ママさんへの返信

      そうですね、私も最初は固定が甘くてうまく進んでくれませんでした。

      私の場合、カートのフレームに固定するアタッチメントが解決の肝でした↓
      https://youtu.be/eAt-QfhfxNw?t=159

      ※四角くくり抜いてあるので、回転せずに固定できます。
      3Dプリンタでなくても、木材でしたら加工も簡単だと思いますよ。

      • 管理人
      • 2023年5月6日 11:55 AM
  • アドバイスありがとうございます!
    盲点でした。木材試してみたいと思います。
    二人乗りベビーカーとアウトドアワゴンにワンタッチで付け替えられたら、と考えて作っていましたが、そんな甘くありませんでした…汗

    子供の為に自分の技術を活かせるのは楽しいですよね。
    これからもブログ楽しみにしています。
    ありがとうございました。

    • 二児ママ
    • 2023年5月6日 11:02 PM

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コダマ

職業はIT系フリーランス。過去、電子配線業務の経験が10年ある為、はんだづけも得意です。宮崎県在住、30代・2児の父親。

プロが教える!イチからわかるハンダ付けのコツ(工学社)の著者です。

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